何かと忙しい都会生活!
それでもダイビングを通じて海を身近に生活してるスタッフ達の不定期日記。
マサシ:
筋肉の貯金はできる
ミカ:
トイレ近い
マイ:
一番エライちび
スズカ:
すぐ寝る。
ユキヤ:
祖父農家 米安定供給
マサ:
脳が硬式野球
2020.12.8 熱海 透視度15~17m 水温19.2℃
「熱海で潜りたい」と思ってから、早3年。
この日、ようやくヨシハルさんが熱海へ舞い降りた。

今までどれ程願っていたことか。
熱海へリクエストを出すも、人が集まらず。
熱海へリクエストを出すも、海況が悪く行けず。
熱海へリクエストを出すも、現地サービスが閉めて行けず。
どれだけ行きたかったことか。
3年間我慢し続けた熱海はどうでしたか。


冬の寒さはあるけども、天気は良好。
透視度、海況共に問題なし。
コンディションは最高でしたね。
水深30mに沈む、全長81mの石積船『旭16号』。
船内に大量にいる『ネンブツダイ』。
船の古びた骨組みの合間を縫うように泳いだり、
船側に媚びれ着いたソフトコーラルとハナダイを眺めたりと、
今までに見たことのない景色で、さぞ楽しかったでしょう。
水中でダンスなんかしちゃったりして。


ハコフグを捕まえては、
ヨシハルさんへ見せ、大笑いする。
何度やった事でしょう。
ヨシハルさんの中では、
『熱海=ハコフグの捕獲』と脳に刻まれたはず。
3年越しの熱海を満喫したあとは、
そそくさと器材を片し、小田原にある名店へ瞬時に移動。
誰も名残惜しさはなく、頭の中は金目鯛でいっぱい。


この美味しさは、3年待ったヨシハルさんへのご褒美ですね。
食べ終えて後の、お昼寝タイムもまた最高でした。

ゆきや
2020/12/5-6・初島-熱海 透明度12-15m 水温21℃

誰かこの貝の名前を教えてくださいっ。
今まで見たこともない「ウミウサギ」の仲間。
息をのむ美しさにおどろいて、
でもみんなのリアクションつれなくて、
ピントが合ってないのにすぐ写真を諦めるから、
やむなく、シオツキさんのカメラを奪い
撮らせてもらいました。
ウミウサギの事、
僕の知ってる範囲でちろりと書きますと、
通常の貝は殻で自分の身体を守るのに対し、
タカラガイやこのウミウサギの仲間は
その殻を外套膜(がいとうまく)で覆い殻を
保護します。
「ふえーっ、変わってる」
って思うかもしれません。
しかしながら、
陸上生物のほとんどがそうであるように
「殻」は骨で外套膜が皮膚だと思えば、
むしろこっちの方が普通と思えるんじゃないでしょうか。
そしてこの皮膚(外套膜)が種によりさまざまで、
妖艶な紫や、ファンキーな配色、可愛らしい水玉、
ロックなブラックetc、ほんといろいろ。
でも今日のこの貝は初めて見る。
そしてみればみるほど綺麗。
写真拡大すると・・・
外套膜がない隙間に殻の一部が見えていて、
つるりとした殻が光を反射して、
薄い外套膜の美しさを際立たせていることが分かります。
名付けて、「オシャレガイ」。
誰か本名ください。

シオツキさんの新兵器、
オリンパスOM-D E-M1 Mark IIがその力を見せつけた
処女作。「オキゴンべ」

ユカ作「ガラスハゼ」。
オリンパスTG-6

ゆきこ作「ニシキフウライウオ」。
オリンパスTG-6

ツグミ作「クマドリカエルアンコウ」
ソニーMX-100Ⅲ

マチャヒコ作「シマウミスズメ」
オリンパスTG-6

こんなに、皆で真剣にカメラに向き合った2日間。
初日の初島の3本で、マクロもワイドもすげー勉強しましたよね。
宿に帰ってからも・・・
1、カメラの設定
2、構図やアウトフォーカス(背景)に何をいれるか?
3、手ブレしないシャッターの押し方
4、拡散版の位置を意識して
如何に被写体に効率よく光を当てるか
5、半押しでフォーカスロックからの構図ずらし
など、話は初級編から中級編くらいまで。
これだけみっちり勉強したんだから、
二日目の熱海ではさぞいい写真が撮れたことでしょう。

という事で、その熱海でシオツキさんのカメラを奪い、
僕が写した「ベニカエルアンコウ」でお別れです・・・。
「結局どうすればいいのか全然わかんなかったー」
とわらう皆。
「も一回やってー、写真練習ツアー」
とわらう皆。
前夜の僕の講義は”意味無しほういち”ってことですよね。
いーんですやりましょ。何度でもっ。
マツイさんもカメラ買っといてくださいー。
まさ
2020.12.6 井田 透視度12~15m 水温20℃
クダゴンベ
→水深10m~50mのヤギ類の群体上に生息。
吻が長いこと、体側の格子模様が特徴。
これが『クダゴンベ』。
この日の2本目は、クダゴンベを探しに行った。
以前に見たことのあるミサコさんは、イメージ完璧。
デザキさんやゴマキさんも、だいたいOK。
あとは、ユカさん。
どんな特徴をしているのか、
どういう所にいるのか、名前はなんなのか。
これが何なのか一つ一つ写真を見せながら説明する。
すると、
「可愛い!!クロコンブっ!!!」
・・・・んっ??
そこにいた皆は顔を見合わせた。
黒昆布??
全然惹かれないのは、私だけ?
こうして、僕たちは『黒昆布』を探しに潜降を開始した。

黒昆布探しに全力を注ぐため、僕はカメラを陸に置いた。
黒昆布までの道のりは、なかなか険しいもので、
1本目とは違い、正面から向かってくる強めの流れ。
必死に泳いでもなかなか進まない。
ウェットスーツの僕はすいすい進んでいたけど、
ドライスーツの人たちは、さぞ大変だったでしょう。


たまーに、岩を掴んで進んだり、僕が引っ張ったり、
黒昆布に辿り着くころには、体力がだいぶ奪われていた。
ただ、すぐ黒昆布を発見。
パシャパシャと撮り始める。
僕はそのころ、違う何かを探す。

大きさは伝わるでしょうか、
ゴミと間違えてしまうような極小のカエルアンコウ。
黒昆布を撮り終わった人を順に呼び出し、
ひとりひとりに報告。
すると、ユカさんが急に僕の肩を叩き出す。
『ん?トラブルかな??』
急いで、ユカさんを見るとどこかを指差してる。
皆で一斉に見る。すると、そこにはなんとカメが!!
優雅にどこかに消えていく、カメを皆で眺める。
その頃僕は、
『ヴォッテー、ヴォッテー。(撮ってー、撮ってー)』
と叫んでいた。
ただ、全然聞こえていない。
そして、よりによってカメラを置いてきていた。
くそー!!と思いながら、
消えていくカメの姿を眺めるしかなかった。

普段、井田では見る事のないカメの姿。
きっと頑張って、流れに逆らって、
黒昆布を探したからなのでしょう。
ゆきや
12/6 江の浦 透明度:10~15m 水温:19.3℃

もうぼちぼち寒くなってきたし、
朝はものすごーく暗いし、
なんかもう少し布団に入っていたい・・・
ましてや、雨が降ってたり、天気が悪いときたら、、、
そう思いますよね、、ええ、インストラクターの僕も思いますよ(笑)。
でもこの日は良かった、、、初心者に優しい日で。
今日はがっつりドライスーツ練習。
東京から1時間半ぐらいでいけてしまう小田原市江の浦、
海況もいいし、透明度もいい、
日中は晴れて暖かい、
それにしても近いと言うのは素晴らしい、
僕がダイビングのいろはを熱~くゆっくり語っても、時間がたっぷり、
休憩もた~っぷり、ダイビングのおさらいもた~っぷり、次の生物の予習も、施設でふるまわれていたわかめスープも5杯飲んだ(笑)。
それでも時間はまだまだ早い。


今回は練習内容をはぶかせてもらうけど、
やっぱり一番は呼吸、、だと思うね、
今回のテーマは呼吸でしたが、
ウエットから初めてドライスーツ嫌うシンコちゃんも、
自らを介護ダイバーとうたうヨコヤマさんも、
ライセンスをとって一回目アイさんとミホちゃんも、
そしていまや初心者のベテラン?フルさんも、
本日は、浅い所での練習、
いいですよ、浮いて行っても、
やってみたいことあれば、何してもいーし、
たくさん色々やって体でコツをつかむ、
あれだめ、これだめ、はなしで!
プレッシャーフリーでやりましょう、
いやぁ、それが・・・みんな思ったより全然いーんですよ(笑)
みんな、浮いちゃだめだ、だめだ、・・・・
と思うから思い切って浮力とれないし、
足から浮いて行ったらどうしようっ・・・・
て思うから、思い切って空気を移動させられない。
足から浮いていった時の対処も覚えて、
なおかつ、浮いて行ってもいいんだ、
浮いて行ったら今度はまた降りてくるのも練習。
そう思えば気持ちが楽だね(笑)。
みんななにかをつかめた感があったのが嬉しい。
ドライスーツをマスターすれば
これからのシーズン、透明度も安定するし、空いてるし、
おもろいんだけどなぁ、、
冬の海に、、、ドライスーツに毛嫌いしないでほしいーなー、
なんて思うのです。
まさし
20202.12.5 井田 透視度15m 水温21℃
決して、クジラが出てるから、
井田に向かったんじゃないんですよ。
ベストポイントだから、向かってるんですよ。

とは言っても、
連日クジラの目撃や、鳴き声が聞こえているのは事実。
そんな事を聞いたもんなら、探さずにはいられない。
皆に、鳴き声をレクチャーし、捜索開始。


ただ、目にするのは、季節来遊漁ばかり
ハリメダ・ゴーストパイプフィッシュと言う奇妙な生物。
パッと見は、カミソリウオに毛が生えたようなシルエット。
まだ、和名がついていないこの生物は、
見た目とは裏腹に結構レア。
ただ、そこまで感動はない。
僕はクジラが見たいんだ。

クジラの鳴き声はいつ聞こえてくるのか、
淡い期待を胸に生物探しを続行。
エグチさんとリューイチさんは、沖の方をキョロキョロ。
カミグチさんとウサミちゃんは、ゴロタをジロジロ。
豊富なほど出てくるマクロな生き物に対し、
皆無と言っていい程のワイド。
ホントクジラに関しては、ごめんなさい。

僕たちが、鯨を捜索している頃、
マサシさんチームは何故か決めポーズを取っていた。


彼女たちはクジラではなく、クラゲで十分楽しんでいる。

この日に限っては、
マサシさんが羨ましかった。
ゆきや
何かと忙しい都会生活!それでもダイビングを通じて海を身近に生活してるスタッフ達の不定期日記。