何かと忙しい都会生活!
それでもダイビングを通じて海を身近に生活してるスタッフ達の不定期日記。
マサシ:
筋肉の貯金はできる
ミカ:
トイレ近い
マイ:
一番エライちび
スズカ:
すぐ寝る。
ユキヤ:
祖父農家 米安定供給
マサ:
脳が硬式野球
2021.1.16 北川 透視度18m 水温17.4℃
この時期の北川は、面白い。
透視度が良いのはもちろんだが、
なんせ生物が面白い。

辺りを見渡せば、
いるわいるわ、たくさんの南方種。
2センチほどの綺麗な体を漂わせ、
アサミさんの前をチラチラ、チラチラ移動する。
アサミさんは、スナイパーのような眼差しに変わり、
その姿をカメラに収める。
その時のキツネベラからすると、
生きた心地がしなかったでしょうね。

そして、東伊豆の海に続々とウミウシが現れてきている。
先月まで全然いなかったウミウシ達が見つかる、見つかる。
数年前までは、1匹出れば、
大盛り上がりだった個体『ウデフリツノザヤウミウシ』が
今年はウッジャウジャ。
1匹見つかったかと思えば、違う場所でも。
南方種だったのが、
いつの間にか普通に見れるようになっている。

それでも、まだ出てきているのウミウシは
まだまだ小さい個体ばかり。
もう少し、大きくなればきっと見つかるでしょうね。
それにしても、
アサミさんしか見ていない『ベニゴマリュウグウウミウシ』。

これは、ずる過ぎる。
推定3㎜ほどの個体なのでしょう。
小さい体を必死に動かしながら、
コケムシ(鼻毛のような草)を探して、食べる。
なぜ、その色になってしまったのか。
なぜ、そんなにブツブツになってしまったのか。
そんな不思議だらけで
魅力のあるこの生き物。
是非とも教えて欲しかった・・・。

2本じゃ足りない。
1日に何本も何本も潜らなきゃ。
ゆきや
2021.1.14 江の浦 透視度12~15m 水温16.4℃
平日の海は、良いもので、寄り道し放題。
おまけに小田原にある江の浦で潜ったものなら、
時間はたっぷり余っちゃう。
帰りはどこへ行こうか、
何を食べに行こうか、迷っちゃう。
寄り道①
まず江の浦漁港の上にある「みかん本舗」へ。
1年で20種以上の柑橘類を栽培していて、
その中で旬の品種をマーマレードやジュースにしているみたい。
帰宅してから、パンにつけて食べた物なら、もう賜らない。
パクパク、パクパク食べれてしまう。

寄り道②
土日では、絶対に行けない小田原漁港にある絶品アジフライ。
普段は、1,2時間並ぶのが当たり前。
ただ、冬の平日は空いている。
弥次喜多のアジフライとは違い、ふわっふわっ。そして、軽い。
追加で注文したエビのさつま揚げもまた絶品。
イクタさんが注文したホタテフライ、
今までに見たことのないサイズかいばの貝柱だ。
次僕は、ホタテフライを注文することを誓いました。

寄り道③
いつもは渋滞回避の為に通るルートに佇むジェラート屋さん。
小田原漁港からは約20分。
パンパンになったお腹を落ち着かせるには、ちょうど良い時間。
地元の牧場で採れた牛乳や、
小田原産の緑茶、小田原産の柑橘類。
地元で採れた色々な物をジェラートにして、提供している。
甘すぎず、ちょうど良い。
食後でも気にせず食べれちゃう。

ご飯を食べ、デザートを食べ、
だいーぶ満たされた僕たちは、
最後に美味しいコーヒーで締める。
寄り道④
海老名サービスエリアでティータイム。
ジェラートを食べた後のコーヒーはまた最高。
イクタさんはここで、メロンパンを買っていた。
わんぱくですね。
今日は、何をしにいったのか。疑問ですね。

とある平日の最高な1日。
また、寄り道しまくりたいですね。
ゆきや
1月11日 井田 透明度 12m 水温16度
今年はよく吹く西風。だけどもこの日だけは違ったんです。
久し振りに西伊豆、井田へ!
すごーくすごーく久し振りっ!
でもね、以前はビーチだった井田も、
連日の西風で石が打ち上げられて、ビーチの影すらなし・・・。
足場の悪い石の上を
女子4人でプルプルしながら頑張りました!
必死で写真なんてありません!(笑)
入ってしまえば水中も綺麗!
そして、カエルアンコウ祭り!
極小のカエルアンコウがたくさんいるらしい。
あとは私の目次第。笑
よーし。頑張って見つけるぞー!
私の目は使いものにならない事多数。。。
なのに!



コンプリート!
そして、情報になかったカエルアンコウまでget!
どうやら目が冴えている日だったようです。(笑)
どのカエルアンコウもとっても小さいくせに、
落ち着きなく良く動きまくる子達でした。
話は全然変わるのですが、
今シーズンずーっと疑問に思っていることがありまして。
普段ならどっかり雪が積もって
冬らしいTHE富士山になっているはずなのですが、
今年は全く雪がない。

井田からの富士山にも雪はない。なんだか物足りない。
でもその奥の南アルプス連峰にはちゃんと雪が積もってるんです。
なぜ、富士山には積もらないのでしょう?
充分寒いのに。寒さが足らない?
雨が降っていない?
分かる方、教えてくださいー。
すなお
1月9日 伊豆海洋公園 透明度:20m 水温:16℃
冬型の気圧配置のおかげで東伊豆はべったりと穏やかそのもの。
IOPもこんなに穏やかなんて!
いつもは緊張するIOPのエントリーもこの日は全く問題なし!
そして、ガラガラ、数える程しかいない人数。
なんだかこれだけでまったりモード。
潜っていくと砂地の模様にに違和感を覚え、優しく手で砂を払うと、
出てきたカスザメ。
前回私では見つけられず、教えてもらったので、
今回は見つけた喜びもひとしお。
嬉しくて張り切って砂を払っていると
私の手を目掛けて大きな口を開けて飛び出るカスザメ。
あやうく噛まれるところでした。危機一髪。
驚いて思わず、ワーっ!と水中で叫ぶほど。
レギュレーターも取れそうになるし、あー驚いたっ。
さっきまでまったりしていたのに、いきなり心臓に悪いです。
今度からはもう少し優しくするから、噛まないでね。

この後、カスザメをもう1匹みーっけ。
ちょっとはカスザメハンターに近づけたかも?(笑)
カスザメ以外にも生き物たくさん。





休憩時間お風呂でたっぷり温まった後には
ストーブの近くで太陽も浴びながらのーんびりぽかぽか。
チョコレートを食べながらのんびりぽかぽか。
チョコレートの包み紙でみんなで折り鶴作って、のーんびり。
ダイビングに来ているとは思えないくらいのんびり。
やってることはおばあちゃんちのコタツの中で出来る事。(笑)
そろそろ2本目でも行きますか・・・?(笑)
えっ?まだのんびりしたい?じゃあもうちょっとだけですよー。
はい。もうひとつチョコレートどうぞ。
冬の海って、道も海も空いているから
余計なストレスなくて、なんだかのんびりしすぎちゃう。
のんびり注意報発令中です。
すなお
2021/1/9-11・田子-IOP-富戸 透明度10-20m 水温17-18度

いつもニコニコ。
ミナミギンポ。
イバラカンザシが作った直径1㎝の筒の中から
顏だけ出して笑ってる。
引っ込まないように、そーっと近づいて、
口元を思いっきりアップで撮ってみよう。
お洒落なブルーのアイラインと優しい口元に、
こちらも笑顔こぼれてしまう。

水深26mのコケムシに、
体長1㎜の緑の点が光ってる。
これはコミドリリュウグウミウシ。
大人になっても2㎝くらい。
なんでこんなに綺麗なんだろう。
紺色の触覚も良く似合ってる。

見つけるのめちゃくちゃ難しい。
やっと見つけても、
一度目を離すとまーたすぐわかんなくなるっ。
甲羅の大きさが1㎝。
ピンク色のソフトコーラル「トゲトサカ」に
紛れ込む綺麗な擬態屋。
何度、自分の目ん玉をポンコツと思ったか。


ハナダイの仲間のフタイロハナゴイは
本当は南の暖かい海で暮らしたかった。
それが、潮流と言う抗いようのない大きな力に
気づけば伊豆半島に流れ着いてしまっていた。
でも、ここ数年伊豆半島の水温暖かい。
これならやっていけるかも・・・。
2月が勝負。
2月の低水温を乗り越えられれば、
無事春を迎えることが出来るね。

成人式の季節に「フリソデエビ」。
すみれ色の紋様が白い反物に良く似合う。
綺麗でかわいいこの2㎝程のエビは、ヒトデを食す。
振袖みたいに見えるハサミでチョキチョキ・・・
ヒトデを切り刻んで食べる。
見た目とのギャップ、大きいね・・・。
この可愛さなら花の蜜とか吸っててほしいね・・・。

浮遊物が雪に見えて、
でもそこにいたのは、
琉球地方を生息域にするハタタテハゼ。
透き通る純白ボディから
熱量を増すように濃くなるオレンジのグラデーション。
ピーンっと伸びた背ビレがピコピコと動く。
そのさまがとてもかわいいハゼの仲間。

同じく南国出身の「アカハチハゼ」
体調10㎝程のペアが動きをシンクロさせて
並走している。
頬をつたうターコイズブルーもさることながら、
うっすらと着色された背ビレと尾ビレの美しさっ。
なにより、いい写真っ!!!

「こいつは珍しいっ。」
記憶にない種だったから、とっさに確信できた。
後にミカに聞いたら、「コクテンカタギですね」と
ドヤ顔で教えてくれた。
その時のドヤ顔も・・・であるが、
このコクテンカタギ、一度は見てほしい。
コクテンカタギの由来は体表の無数の小さな黒点。
でも印象はどちらかと言うと、
白色とレモンイエローの明るいイメージ。

体調5㎝、「シテンヤッコ」の幼魚。
こちらも伊豆では稀種の南国の魚。
成魚になると大きさは20㎝程になり、
その表情には味がある。
平安時代顔。
気になった方は、「シテンヤッコ」で画像検索ね。

オトヒメウミウシ。
縁取る紫を幾重にも変化させていて、
そのデザイン誇るようにヒラヒラたなびかせ移動する。
1.5㎝程の珍しいウミウシ。
よーく見ると濃い紫のドットの周りにも
薄水色のフチドリがあって、ファッションセンス◎

ベニシボリガイが出現するのもこの季節。
水深5m付近で安全停止しながらの、
ベニシボリガイ捜索が始まった。
見つからず諦めかけた時、
その代り・・・というには贅沢すぎる、
この体長4㎝程のミスガイを見つけてくれた。
さて、このミスガイの「目」を見つけて頂きたい。
答えは、IOPの海底-5mの砂地に埋まっているよ。
もちろんこの写真でも確認できますが・・・。

そして最後は「フジナミイロウミウシ」
超希少種を見つけてくれてありがとう!!
夢のケーソンと名付けられた、コンクリートの塊には
びっしりと水中着生生物が覆い、そこに行けば
一度に何種もの珍しいウミウシを見つけることが出来る。
最初、
あまりの小ささに、指差され教えてもらっても
なんの事を言ってるのかさっぱり分からなかった。
体長1㎜。
成体は2㎝。
大きくなって綺麗な模様がもう少し出てくると、
「撮り頃」だろう。
1か月後くらいが狙い目と見ている。
ギラリ。

おそらくこれからどんどん・・・
南方系の生き物で沸いたこれまでの海の中は、
低水温でも逞しく生きられる
生物たちに塗り替えられていくんだろう。
2泊3日。
海底に身を沈め、
その変化をひしひしと肌に感じてきた。
海の中の暦はそろそろ”熱い”冬を迎える。
まさ
何かと忙しい都会生活!それでもダイビングを通じて海を身近に生活してるスタッフ達の不定期日記。