何かと忙しい都会生活!
それでもダイビングを通じて海を身近に生活してるスタッフ達の不定期日記。
マサシ:
筋肉の貯金はできる
ミカ:
トイレ近い
マイ:
一番エライちび
スズカ:
すぐ寝る。
ユキヤ:
祖父農家 米安定供給
マサ:
脳が硬式野球
2021/9/18-19・平沢-田子 透明度6-13m 水温26℃

昔から親交のあるご飯処「花ごよみ」は、
伊豆半島東海岸の伊東市に所在する。
「潜り終わった後そこで夕飯を頂こう」
という一泊二日。
僕が探し当てたこの日のお宿はその近く、
歴史ある温泉街としても知られる伊東市
中心街から程近くの細い路地に軒を連ねていた。
海からのぬるーい源泉と、
山側からのあっつい源泉。
2種類の源泉がこんこんとかけ流れる宿では
山側からの源泉を海からの源泉で割って
適温にし、入浴する。
宿のおかみさんに聞くと、先代?先々代?が
大正の頃に建てられた民家を購入し昭和に
今の宿を開業したとのこと。
昭和初期に改装した経緯を持つが、
今でも大正のまま、昭和のままの
建築物としての両面を保っている。
2種類の海と山からの源泉。
建物は大正と昭和の構築物。
ボクは勝手に
「カクテル温泉」
と名付けることにする。
中秋の名月のこの頃、
カクテル温泉のおかみさんが、
すすきを活けていた。
葉で編んだバッタがリアルで、
僕らの目も月に負けず 真ん丸になった。


一泊二日で三回も入浴してしまった。
メインイベントの夕飯前にも
湯冷めしない塩泉でひとっぷろ。
そのおかげか、
夕飯もごきゅごきゅ胃に吸い込まれていく。
刺身にお肉に、こちらも山海の珍味を頂く。
親交のあるマスターに感謝。
からの説教・・・。(笑)
もっと素晴らしかったころの
マスターを知ってる僕らからの、
愛のあるお説教に、
「反省なんてしたことねぇもんっ」
と、いつものマスターで、
心配になったというか、
安心したというか・・・。
まぁこの辺の話は、
全く知らない人には誤解を招くので、
割愛。
良い夜でしたね、みなさん。

温泉も、
お宿も、
料理も、
カクテルな思い出。
お宿は東伊豆、潜った海は西伊豆。
台風が伊豆中をカクテルした2日間。
満タンで出発したはずの
ハイエースの燃料タンクは
カラッカラになっていた。
まさ
2021/9/13-14・雲見 透明度10m-12m 水温25℃

あんまし
綺麗な絵面じゃないかもしれません。(笑)
が、しかし思い出は清く美しい。
まるで少年の過ごした2日間みたいに、
自由で、気ままで、わがままな、
40代、50代、60代、
男三人雲見・雲見ツアー。
海に潜っちゃぁ、海底の洞窟巡り、
浮上しちゃぁ、海パン一丁で休んで、
そのまま弁当食べて♪
そしてそのまま、
海パンいっちょで家路について。
海パンいっちょで宿についたら、
そのままお風呂に入る。
40代、50代、60代。
立場ある方たちの、
たぶん人には見せたくないであろう、
残暑の夏休み。
雲見の海底の魚の多さとか、
洞窟の青さとか、
それよりも、
きょうのぼくにはこの絵面がキレイ。
海パンいっちょで
海辺を歩く
海辺で過ごす
40代(ぼく)・50代・60代。

まさ
2021/9/11-12・妻良‐雲見 透明度6-12m 水温25-26℃

静岡県賀茂郡南伊豆町伊浜(イハマ)に佇む、
えびす屋商店。
何年前からあるのでしょう・・・。
木々の生い茂る国道から、
クネクネとした急な山道を降りていくと、
突如開けて目の前に海が広がり、
そこに小さな港と部落。
そこに。
今は使われていないレジを横目に、
おばあちゃんが値札のない数点の商品を見、
カシオの電卓で合算した金額を我々は支払う。
どの商品が一体いくらだったのか?
それぞれの単価が読めないスリリングな展開を、
ノスタルジックな空間で
同時に楽しむことが出来る。
今日は「妻良」で潜った。
良い海だった。

「伊浜」の、めぐみ荘に宿を取る。
感じの良いご夫婦が迎えてくれて、
細かいルールは全く宿泊者のモラルに
委ねられている。
翌朝の出発が早いため、
AM6:30の朝食をダメもとで
お願いしてみると、おかみさんが、
「ええーっ、じゃぁ4:00起きだぁ・・・」
と激しい落胆を見せながら、
ダメとは言わない。(笑)
そして翌朝の6:30に、
おとうさんも巻き込んだ朝食は始まった。
「今日はどこに入るの?」
「そうかそうかー、気を付けて行きなさいよー」。
気持ちよく見送ってくれたご夫婦の
健やかな昼寝を祈願しながら、
「雲見」の海に入る。
「沖の根」
初めて潜るポイントに連れて行ってもらったが、
潮があまりよくなく、期待通りの海では無かった。
雲見の海中ではたくさんのアカハタが、
めぐみ荘のお造りとして並べられるのを
待機している様だった。

雲見まで来たならば、
ここに寄らずしてどこへ寄る。
松崎町の老舗定食屋「さくら」へ。
わき目も振らず、
「アジのまご茶」をぱくりかき込んで、
初体験だった殿方は
「みんなこんなおいしいものを食べていたのかっ」
と、目をぱちくり驚いていた。
ニンニク醤油で頂く。
もぉね、さいこー。

余談だが・・・
時が止まったような2日間で、
すっかりノスタルジックに浸ってしまった
ぼく(ら)は、
この定食屋さんでうっかりこう叫んでしまい、
その店内にいた他のお客を
凍り付かせてしまう・・・。
「生、とりあえず5つ!」
ひと気のない南伊豆の海をのんびりと巡り、
緊張感にスキが開いてしまった凡ミスに
いま一度、
ぼくらは「雲見」の穴に潜り込みたかった・・・。
※雲見:無数の海底洞窟が折り重なるダイビングポイント
まさ
2021/9/4-5・大島 透明度12-25m 水温24-26℃

ここに来ることの一つの念願だった、
ヒオドシベラの幼魚をついに見れた。
生息域も深いし、
行動範囲広いし、
ちっちゃいしっ、
あきらめかけたその時、僕の後で
仲間のフラッシュが連続で瞬いた。
「合図を送る暇なんかない」そう語る
彼女たちの背中越しに「彼女」はいた。
ボクのホーム「伊豆」「三浦」「房総」
では未だかつて、会ったことがない。
待望の出会いは東京の島
ここ、「大島」 だった。
そしてその東京島は
静岡、神奈川、千葉、の海とは
違う一面をこれでもかと見せつける!


東京島の最も南に位置するポイント「王の浜」。
最高水温は27℃に達し、透明度は30m!!
浅い所にはサンゴの群生と、
そこら中にアオウミガメが観察できる。
南方種も多いっ!
写真のイシガキフグは僕らを
威嚇しながら去っていき、
サンゴの中からアミメサンゴガニが
こちらを睨んでた。


上:シロボシスズメダイ幼魚
下:ハナゴイ幼魚
これらも伊豆で見ることはかなり難しい。
コバルトブルーとバイオレットピンクの競演に
何度も息をのむ。
美しい。
これは見てほしい。
見るべきよ。


上:ミナミハコフグ幼魚
下:ミナミギンポ
両者ともに「ミナミ」が付く南方種。
水玉模様におちょぼ口、
かたや口元がにこりと笑ってる。
かわいい・・・。
これは見てほしい。
見るべきよ。


上:ミヤケテグリ幼魚
下:ヒメニラミベニハゼ
海底の石から石へと移動する8mmの
真っ白な生き物と、岩壁の暗所に
息をひそめて暮らす隠れ上手。
珍しい・・・
これは見てほしい。
見るべきよ。


上:お餅みたいな学生
下:その子の100本を祝う皆
この旅を100本の区切りに選んだ彼。
学生の彼はよく寝てよく食べる。
皆に愛されて、将来良い歯医者になる。
素晴らしい。
これは褒めてほしい。
祝うべき。
一泊の東京島。
海況が芳しくない中で、
5本のダイビング。
特筆すべきは、その一本ごとの濃さ。
潜水時間は常に60分・・・、
その潜水時間がすべてを物語っています。
品川から高速フェリーで105分。
東京島は、
行くべきよ。
まさ
2021/8/28-29・田子-井田 水温26℃ 透明度10-15m

おめでとう。
16年前にお店に来てくれた。
ボクは27歳。あなたは・・・歳。
お互いに若かったね。
極度の酔い症のあなたは、
海から上がってくるたびいつも
顔面蒼白で時に吐いたりして、
ボートダイビングした日にゃ、
「なぜそこまでして潜るのか」
ぼくが不思議に思うくらい、
それでもあなたは、
けろりとまた再びお店に現れて、
そしてまた顔面蒼白になって。
当時まだ若かった・・マイさんも、
「ありゃぁ たいしたもんだっ」
ってよく絶賛してたっけ。
100本潜っても蒼白。
200本でも蒼白。
300本くらいからでしょうか?
そして今日1000本を迎えます。
今ではボクが支えられていて、
マイさんが頼りにしていて、
スタッフも、
お客さんも、海では
あなたについていきます。
「オーシャントライブは
あの子にお金を払うべきだ」説、
定説になりつつあります。
いつか払えるその日まで、
もう少しサポートお願いします。
そのためには何でもします。
これからもいつまでも、
元気でいてほしい。
健やかでいてほしい。
あなたが健在であれば、
何の問題もない。
そう思ってる人が沢山います。
代表して、
ありがとう。
おめでとう。


2021年。
シンゴさんとマイさんが始めたこのお店は、
そこから・・・20年以上が経ちました。
本当に多くの方に支えられて、
20年もの間、お店を続けることができています。
ことし、1000本を迎えた方達が3名います。
我ながら、ちょっと歴史を感じます。
振り返りもせずに、ずっとハイエースに乗って、
海と自由が丘の往復をしてきました。
忙しく20年もの間、
同じことを続けていられることに
改めて、感謝いたします。
今年1000本を迎えられた方々には、
画家のはんま先生に依頼させて頂き、
絵画をプレゼントさせて頂きました。
プレゼントも皆様のご協力を仰ぎ、
本職でもメンバーの方々に助けられ、
これからも私たちは何憂うことなく
活き活きと海に通わせて頂きます。
1000本を迎えられた、
みさこさん、

せっちゃん、

レナ、

そして、趣旨に賛同しご協力下さいました
はんま先生。
そしてこの20年
オーシャントライブを支えて頂いた
メンバーの皆様、
現地サービス、民宿、ご飯処の皆様、
各メーカの関係者の皆様、
いつかご貢献できるその日まで、
僕らなりに努力を続けてまいります。
この場をお借りして、
今までのご高配に感謝申し上げます。
みなさまにご多幸あらんことを、
お祈りしております。
まさ
何かと忙しい都会生活!それでもダイビングを通じて海を身近に生活してるスタッフ達の不定期日記。