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それでもダイビングを通じて海を身近に生活してるスタッフ達の不定期日記。

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ぼくのいちばん好きなウミウシ

6/15  田子

 

 

 

ぼくのいちばん好きなウミウシ

 

 

 

ぼくの好きなセトリュウグウウミウシ

 

 

 

 

「セトリュウグウウミウシ」です。

 

 

 

その生態には一切触れずに、

 

 

 

聞かれてもいない、僕の物語だけを書こうと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時はさかのぼり、十数年前、ぼくがダイビングを始めたばかりの頃、

 

 

 

小さい生物はもとより、ウミウシにまるで興味がありませんでした、

 

 

ぼくの中でのダイビングの魅力は大きな生物とダイナミックな地形の中、泳ぐ事でした、

 

 

 

ところが、、、、

 

 

 

そんな僕の気持ちに変化が、、、

 

 

 

そう、あれは田子の白崎でした、

 

 

 

一匹のウミウシを見た時でした、、

 

 

 

何の色もない地味な砂の上に、

 

 

 

妖艶な魅力を発する、何色とも言えないその色合い・・・

 

 

 

 

 

僕は初めてウミウシを綺麗だと思いました、

 

 

そこからでした、

 

 

ぼくがウミウシに興味をもったのは、

 

 

そう、

 

僕の中の、

 

ウミウシへの扉を開いてくれたのは、

 

 

紛れもなく、この

 

「セトリュウグウウミウシ」。

 

 

 

 

 

このウミウシ、

 

はっきりいって、

 

もの凄く珍しいです、

 

ですが、毎年必ずと言っていい程、

 

この田子の白崎というポイントでは見る事ができます、(ほかのポイントではほとんど見かけません)

 

きっと、その理由は、白崎には、セトリュウグウウミウシのエサとなるホヤ(写真にもある透明なヤツ)が多く生えるからでしょう。

 

もっと綺麗な海藻や背景の中にいてくれればいいのですが、

 

大抵、絵にならない汚い砂地にいるので、

 

写真に撮っても、あまり明るい写真にならないのがちょっと残念なんですよねぇ。。。

 

 

 

 

そんな「セトリュウグウウミウシ」が、

 

 

 

今年も田子に出たのです。

 

 

 

まさし

新鮮な日常

6/14   伊豆海洋公園

 

 

 

東伊豆は伊豆海洋公園、

 

 

ここに来るのはいつぶりだろう?

 

 

 

 

 

 

ここ最近、海に戻ってきたダイビングインストラクターの僕、

 

 

日常だった潜る事、非日常になっていましたね(笑)

 

 

日常がこんなに新鮮に感じる事が、今まであったでしょうか(笑)。

 

 

 

 

前までは普通に感じていた、

 

 

海辺の心地よい波の音も、

 

 

水に濡れた時のほどよい冷たさも、

 

 

レギュレーターからの呼吸も、

 

 

なんだか楽しいです。

 

 

 

ダイビングを始めた時ってきっとこんなかんじだったのでしょう(笑)。

 

 

 

少し白っぽい水中も

 

 

 

 

水中では、いつでも見ることのできる普通種の魚ですら、

 

 

 

嬉しく思えてしまう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だけど、水中ガイドとして、

 

 

 

 

希少種を見つける「目」も徐々に取り戻していきたいと思う(もともとあった?(笑))

 

 

 

 

 

 

 

情報をもとに、海藻に巻き付く2匹のハナタツを見つけた、

 

 

 

少し離れた雄と雌の2匹の個体。

 

 

 

離れた2匹が、少しずつ、、少しずつ、、、近づいて、

 

 

 

目の前で、、、

 

 

 

くっついた♪

 

 

 

なんだか嬉しい。

 

 

 

 

こんな嬉しさを感じたのも久し振りだった。

 

 

 

 

 

ピントは合っていないけど。。。

 

 

 

ハナタツペア♪

 

 

 

 

 

 

 

海に潜り慣れたベテランダイバーの皆さんも、

 

 

久しぶりの海に潜るこの感覚と僕のこの気持ち、

 

 

 

 

わかってもらえるんじゃないですかね(笑)。

 

 

 

 

 

まさし

いろいろな色。

 

田子の桜の木には蕾のかわりに、夏の陽ざしを遮る緑の葉が。

 

白崎の海中には背丈より高く森のように成長したマメダワラとホンダワラが。

 

私の見ていない2ヶ月間。
陸も海も、自然の営みが変わることはなく、時間は流れていました。

 

 

 

2020/06/13 田子 白崎

 

 

久しぶりの白崎の海底で出会ったのは、遠目にも色鮮やかな体長2cmの生物。

 

 

セトリュウグウウミウシ@田子
春から夏にかけて姿を現す『セトリュウグウウミウシ』

 

赤と青とちょっと黄色。
どうしてウミウシがこんなに色鮮やかなのか。
知りたい方は、タマちゃんのウミウシ調べをご一読ください>>>

 

 

 

ところで。

 

 

昔から不思議に思っていることがありまして。

 

 

『自分の見ている色は、本当に他の人の見ている色と同じなのだろうか?』

 

 

私が赤だと思っている色は、他の人が青と認識している色なのでは?
これを確かめるのは難しいですが、
生物によって色の見え方が違うと言うのはすでに知られています。

 

ちょっとザックリ説明させてもらいますが・・・

 

目には、光を感じ取る視細胞というものがあります。
その視細胞には、色を見分ける錐体(すいたい)細胞と、光を感じる杆体(かんたい)細胞があります。

 

錐体細胞が何種類あるかによって何原色でものが見えるかが変わります。

 

 

 

私たち人間とサルの目は、3原色(赤・青・緑)を見分けることができます。

 

 

 

多くの哺乳類と魚類は2原色(赤またはオレンジ・青)で世界が見えているそうです。
まぁ、魚類の色覚は多種多様で、種や環境で変化したりするそうです。

 

ニシキテグリ@パラオ
どんな世界が見えているのですか?

 

 

ちなみにうちのぴーちゃん(鳥)や昆虫は4原色(赤・青・緑・紫外線)見えるそうです。

 

鳥の4原色
紫外線ってどんな色ですか?

 

 

そして・・・シャコ。
なんと、11~12原色。

 

モンハナシャコと視細胞と色

 

 

この目が・・・

 

 

モンハナシャコの目

 

 

一体どんな世界が広がっているのか・・・?

 

 

実はシャコの目にはほかにも凄い能力があるのですが・・・それはまたいつか。

 

 

 

ということで、話は戻りますが、
ウミウシたちがあそこまでカラフルである必要は・・・あるのでしょうか?

 

そもそもウミウシは目が非常に悪いからお互いは意味ないし。
魚達もそんなに色を見分けられないなら2色刷りくらいでいい気がするし。

 

でも私たち人間の目を楽しませてくれることに違いはないです。

 

 

みか

イルカと泳げる島

 

 

2020/6/13・初島

 

 

なにしようね?

 

 

 

足からフィンを外して両手に装着。

ぱたぱたと飛ぶように泳いで見せると

目を輝かせながら一頭のイルカが近づいてくる。

 

 

 

追いかけたり、触ったりNG、ストレスを与えないように

野生のイルカに対してルールはいくつかあるんだけど、

ちょっとでも不思議な動きを見せると、

イルカの方から興味津々近寄ってきて、伴走してくれる。

 

 

 

 

手を伸ばせば届きそうな距離で、

イルカの方をちらりとむくと目が合った。

 

一瞬とかじゃない、しばらく見つめ合ったまんま伴走する。

 

 

 

 

 

目が合ったまま数メートル泳いだとき、

「つぎはどんなのすんの?」という声が聞こえてきた。

 

 

 

 

 

人間の感受性が豊かなわけじゃなく、

イルカの方に、人間の波長に合わせて、

その心を読む能力が備わっているような気がした。

 

 

 

 

 

 

 

 

初島に居つく、2頭のイルカに会いに。

 

 

 

そして、

一緒に泳いだ、6月13日の海。

 

 

 

やさしい

 

 

 

 

まさ

その時が楽しみです。

 

 

 

2020.6.12(金) 江之浦 透視度5~8m 水温19.8℃

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ぼくは、江之浦に行ってきました。

 

 

 

 

 

 

 

海の変化を感じなかった65日間、

 

 

この2か月強の期間は水中にどんな変化をもたらしたのか。

 

 

 

 

 

 

 

 

2か月前までは、海藻が生え始めたばかりで、

 

これからどんどん伸びていき、

 

いずれ水面にまで達するのだろうと思っていました。

 

 

 

 

 

アオリイカの産卵床

 

 

 

 

 

いざ入ってみると、ほとんどの海藻はとうに無くなっていた。

 

代わりにあったのは、無数のアオリイカの卵塊。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あっという間に春が過ぎていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おそらく、産出してから2週間程でしょう。

 

とうに母親イカの姿はなく、あとは孵化までの2週間を待つのみ。

 

 

 

 

 

 

何匹の出てくるのだろう。

 

 

 

 

 

ちなみに・・・、

 

アオリイカの卵ひとつひとつは、

 

直径1㎝の粒状になっているのですが、

 

それがサヤエンドウのように4~5個ずつ包まれています。

 

 

 

 

 

 

 

産むのは、200個~8000個。

 

 

 

 

最初は白く透明な状態で産出され、

 

しばらくすると中に粒状のが見え、

 

茶色になっていき、孵化し始める。

 

 

 

 

 

そこまで約1か月ほどかかる。

 

 

 

 

 

 

たとえ最大8000個孵化したとしても、

 

無事でいるのは何匹なのか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

きっと来週か再来週には茶色になって、

 

その翌週には孵化を始めるんでしょうね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その瞬間が早く見たい。

 

写真も撮りたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ただ、卵の周りには、すでにウツボが待機していた。

 

きっと腹を空かせて待っているのでしょうね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

たま