何かと忙しい都会生活!
それでもダイビングを通じて海を身近に生活してるスタッフ達の不定期日記。
マサシ:
筋肉の貯金はできる
ミカ:
トイレ近い
マイ:
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スズカ:
すぐ寝る。
ユキヤ:
祖父農家 米安定供給
マサ:
脳が硬式野球
2020.7.13(月) 平沢 透視度5m~12m 水温19.4℃~21℃
この景色を眺めながら、飲むビール・・・

さぞ美味いんでしょうね。
例え曇っていたとしても、美味しいでしょうね。

ここは平沢というポイント。
ダイビングで有名な大瀬崎より30分程手前にある。
目の前には、富士山。何も遮るものはない。



この日も皆はダイビング後に、
道中で買ってきた崎陽軒のシュウマイ弁当を食べながら、
ビールをプシュッと開け、ごくごく飲む。
あー、羨ましい・・・。
仕方がないから、
僕は崎陽軒の弁当と共に、
プロテインをシャカシャカ、そしてゴクゴク。
んー、
やっぱりビールの方が相性良いでしょうね。
この日の天候は、曇り。
最初に載せた写真ほど、天気は良くない。
それでも美味しいでしょうね。
天気が良くて、富士山を眺めれたら、
もっと美味しいでしょうね。
お天道様よ、早く顔を出しなさい。
そして、僕に黄金色に輝く液体を、
ダイビング後に与えてください。
誰よりも喜びますから。
ゆきや
2020.7.12(日) 江の浦 透視度10m 水温19.4℃
水中の生物は、卵の育て方は様々。
ネンブツダイのように雄が卵を口の中で育てるタイプ、
アオリイカのように木や海藻などに卵を産み、放置するタイプ。
自分で育てるタイプ、産んでお終いのタイプ、
雄が育てるタイプ、雌がタイプ。
今の時期は、大瀬崎、井田、平沢でネンブツダイの口内保育が、
江の浦では、マダコの抱卵が。
特にマダコの抱卵を狙えるのは、江之浦だけかもしれない。

マダコの繁殖は、雄雌共に、生涯で最後最大の戦いになる。
雄は目当ての雌がいれば、猛烈な求愛をする。
その中で相手に気に入られれば、成功する。
ただ雌がいても、そう簡単にはいかない。
大抵の場合にライバルの別の雄タコがいるからだ。
互いに雌を手にするべく、体を変色させながら、
相手につかみかかる。
その際に足や胴体がちぎれてしまうケースもあるくらい。
そこで勝利で来た方に、求愛のチャンスが訪れる。
求愛がうまく行けば、交接が出来る。
交接が終われば、雄はここで力が尽き、生涯を終える。
ここからは雌の戦いが始まる。
雌は、お気に入りの岩の隙間を探す。
気に入れば、そこに卵を産出し、入口を隠す。
母ダコは卵に付着する砂やごみを丁寧、丁寧に掃除。
外敵のウツボなどが来れば、足で攻撃して、卵を守る。
産出から孵化するまで、期間は約ひと月。
来る日も来る日も卵を守り続ける。
その間、母ダコは一切食事をしない。
ひと時も離れることはなく、ただただ守り続ける。
栄養がなくなり、力が出なくなり、
肌がボロボロになって、衰弱していく。
こうして、無事孵化する事ができたら、
母ダコはここで生涯を終える。
父ダコ、母ダコ共に繁殖するために命をかけるのだ。
このことを知ってると、
タコの抱卵の見方が少し違う感覚になるかもしれない。
おそらく、抱卵が見れるのは今月いっぱい。
8月には見れないでしょう。
僕は今月、江之浦の母ダコの戦いを見守るとします。
ゆきや
2020.7.8(水) 伊東 透視度12m~15m 水温18.8℃

連日続く大雨の影響で、伊豆全域で水中が視界不良に。
ただ、伊東、熱海だけは、茶色なのは水面付近のみで、
10m以深から劇的に水が綺麗になる。
透視度15m程見える視界に、
色々な方向から突っ込んでくる魚の群れ。
キンギョハナダイに始まり、
タカベ、イサキ、メジナ、そしてイワシ。
終始、首を上下左右に振り続ける中で、
ひと際大きいサイズの魚が水底でじっとしている。

アオブダイだ。
決して珍しい魚ではないけど、
小さい魚がうようよしている中だと、目立つ。
砂地にじっと止まり、
ホンソメワケベラに身体を掃除してもらっている。
さぞ、気持ちいんでしょうね。
是非とも僕の足を、掃除してほしい・・・。
歯が特徴的なアオブダイ。
雑食のアオブダイは、藻類、甲殻類や貝類など、
なんでも自らの歯で砕いて食べてしまう。
水中で耳をすませば、
『ぼりぼり』と音を立てて食事しているのが
聞こえてくるかもしれない。
どうやら、人間の指を
簡単に食い千切ってしまうほどの力があるようです。
雑食のアオブダイはてっきり美味しいのだと、
僕は思っていました。
調べると、アオブダイは食べることは出来るのだが、
食中毒になる可能性があるようです。
実際に1953年から現在まで5件食中毒による死亡例が。
アオブダイが保有している毒はパリトキシンという毒成分で、
フグ毒で有名なテトロドトキシンより毒素が強いそうです。
ちなみにこのアオブダイ、
昼行性の魚なので夜は岩影で寝ています。
その寝方が特徴的で、口から粘液出して、
自らを覆う薄く透明な寝袋の中で睡眠をします。
理由は解明されておらず、
通説では寄生虫から身を守る為ではないかと言われています。
その姿は、まだ僕も見たことはないです。
きっとナイトダイビングで見れるんでしょうけど。
出逢ったら、寝袋がどんな感触なのか触れてみたい。
ゆきや
2020.7.7(火) 伊東 透視度15m 水温18.8℃
昨年のハンマーのリベンジをすべく、各々集まった。
しかし、連日続く大雨、そして強風により前日に欠航が決定。
ただ、神子元のハンマーは行けなくても、
伊東のソウシなら狙える。
ソウシとは、本名ソウシカエルアンコウ。
世界最大カエルアンコウとされており、
最大60㎝ほどまで大きくなる。
よく伊豆で見かけるカエルアンコウ、クマドリカエルアンコウが
1、2㎝ほどなので、そのデカさはもう・・・。
伊東では期間限定ポイントの『五島根』にこのシーズン現れる。

通常のカエルアンコウに比べてデカいから、
見つけやすいと思われがちですが、そんなことはない。
むしろ通常の種よりも見つけにくい。
棲みついている所は、岩の隙間。
ピタッと岩に寄り添っているため、
事前に知っておかないと厳しい。
この日、ベテラン4人で1本目から捜索。
4人があらゆる方向に散って、探すも撃沈。
悔しくて、2本目も五島根に挑戦。
17~18℃台の水温の中約80分使って、ようやく発見。
発見した時の喜びは、ハンマーに遭遇した時に匹敵するくらい。
それほど嬉しい出会い。
地味で目立ちにくい体に対して、宝石のように輝く瞳。
一人一人がじっくり時間をかけ、撮影。
この1匹に対する感動と言ったら、計り知れない。
ただ、この写真をよーく見ると、右奥にもう1匹・・・。
すぐそこにいるのに・・・。
この事実を知ったのは、お店に帰って来てから。
ただただ、ショック。
ゆきや
2020.7.5(日) 大瀬崎 透視度8m~10m 水温20.8℃
台風が直撃しない限り、大荒れすることはない大瀬崎の湾内。
伊豆を主として潜るダイバーは、
ほぼすべての人が行ったことがあるはず。
水底一面に砂地が広がる湾内では、
目を凝らしてみると色々な生物がいる。
その中でも今回は、
『トラフカラッパ』を発見。

基本的に砂に埋もれて隠れていることが多いこの種は、
なかなか歩いている姿を見るのが少ないかもしれません。
昔はマンジュウガニと呼ばれていたのですが、
別の種の中でそう呼ばれる生物がいたため変更されたそう。
カラッパという名は、
インドネシア語で椰子の実を意味するそうです。
そのカラッパという種の中で、
今回発見した個体が虎班模様をしていることから
『トラフカラッパ』となったようです。
今回見つけた個体をお腹に卵を抱えていた。
両手にある大きいハサミで卵を見えないように隠す。
普段であれば、万歳のポーズで攻撃してくるのですが、
この時は、卵を守ることを第一優先としていたようです。
この日見たトラフカラッパもそうですが、
今伊豆のあちこちで色んな種が産卵をして、
孵化するのを今か今かと待っています。
アオリイカに始まり、マダコ、ネンブツダイ、そしてカラッパ。
今卵の個体が、
成長して、群れとして見れる日が待ち遠しいです。
ゆきや
何かと忙しい都会生活!それでもダイビングを通じて海を身近に生活してるスタッフ達の不定期日記。