何かと忙しい都会生活!
それでもダイビングを通じて海を身近に生活してるスタッフ達の不定期日記。
マサシ:
筋肉の貯金はできる
ミカ:
トイレ近い
マイ:
一番エライちび
スズカ:
すぐ寝る。
ユキヤ:
祖父農家 米安定供給
マサ:
脳が硬式野球
2021/9/11-12・妻良‐雲見 透明度6-12m 水温25-26℃

静岡県賀茂郡南伊豆町伊浜(イハマ)に佇む、
えびす屋商店。
何年前からあるのでしょう・・・。
木々の生い茂る国道から、
クネクネとした急な山道を降りていくと、
突如開けて目の前に海が広がり、
そこに小さな港と部落。
そこに。
今は使われていないレジを横目に、
おばあちゃんが値札のない数点の商品を見、
カシオの電卓で合算した金額を我々は支払う。
どの商品が一体いくらだったのか?
それぞれの単価が読めないスリリングな展開を、
ノスタルジックな空間で
同時に楽しむことが出来る。
今日は「妻良」で潜った。
良い海だった。

「伊浜」の、めぐみ荘に宿を取る。
感じの良いご夫婦が迎えてくれて、
細かいルールは全く宿泊者のモラルに
委ねられている。
翌朝の出発が早いため、
AM6:30の朝食をダメもとで
お願いしてみると、おかみさんが、
「ええーっ、じゃぁ4:00起きだぁ・・・」
と激しい落胆を見せながら、
ダメとは言わない。(笑)
そして翌朝の6:30に、
おとうさんも巻き込んだ朝食は始まった。
「今日はどこに入るの?」
「そうかそうかー、気を付けて行きなさいよー」。
気持ちよく見送ってくれたご夫婦の
健やかな昼寝を祈願しながら、
「雲見」の海に入る。
「沖の根」
初めて潜るポイントに連れて行ってもらったが、
潮があまりよくなく、期待通りの海では無かった。
雲見の海中ではたくさんのアカハタが、
めぐみ荘のお造りとして並べられるのを
待機している様だった。

雲見まで来たならば、
ここに寄らずしてどこへ寄る。
松崎町の老舗定食屋「さくら」へ。
わき目も振らず、
「アジのまご茶」をぱくりかき込んで、
初体験だった殿方は
「みんなこんなおいしいものを食べていたのかっ」
と、目をぱちくり驚いていた。
ニンニク醤油で頂く。
もぉね、さいこー。

余談だが・・・
時が止まったような2日間で、
すっかりノスタルジックに浸ってしまった
ぼく(ら)は、
この定食屋さんでうっかりこう叫んでしまい、
その店内にいた他のお客を
凍り付かせてしまう・・・。
「生、とりあえず5つ!」
ひと気のない南伊豆の海をのんびりと巡り、
緊張感にスキが開いてしまった凡ミスに
いま一度、
ぼくらは「雲見」の穴に潜り込みたかった・・・。
※雲見:無数の海底洞窟が折り重なるダイビングポイント
まさ
2021/9/4-5・大島 透明度12-25m 水温24-26℃

ここに来ることの一つの念願だった、
ヒオドシベラの幼魚をついに見れた。
生息域も深いし、
行動範囲広いし、
ちっちゃいしっ、
あきらめかけたその時、僕の後で
仲間のフラッシュが連続で瞬いた。
「合図を送る暇なんかない」そう語る
彼女たちの背中越しに「彼女」はいた。
ボクのホーム「伊豆」「三浦」「房総」
では未だかつて、会ったことがない。
待望の出会いは東京の島
ここ、「大島」 だった。
そしてその東京島は
静岡、神奈川、千葉、の海とは
違う一面をこれでもかと見せつける!


東京島の最も南に位置するポイント「王の浜」。
最高水温は27℃に達し、透明度は30m!!
浅い所にはサンゴの群生と、
そこら中にアオウミガメが観察できる。
南方種も多いっ!
写真のイシガキフグは僕らを
威嚇しながら去っていき、
サンゴの中からアミメサンゴガニが
こちらを睨んでた。


上:シロボシスズメダイ幼魚
下:ハナゴイ幼魚
これらも伊豆で見ることはかなり難しい。
コバルトブルーとバイオレットピンクの競演に
何度も息をのむ。
美しい。
これは見てほしい。
見るべきよ。


上:ミナミハコフグ幼魚
下:ミナミギンポ
両者ともに「ミナミ」が付く南方種。
水玉模様におちょぼ口、
かたや口元がにこりと笑ってる。
かわいい・・・。
これは見てほしい。
見るべきよ。


上:ミヤケテグリ幼魚
下:ヒメニラミベニハゼ
海底の石から石へと移動する8mmの
真っ白な生き物と、岩壁の暗所に
息をひそめて暮らす隠れ上手。
珍しい・・・
これは見てほしい。
見るべきよ。


上:お餅みたいな学生
下:その子の100本を祝う皆
この旅を100本の区切りに選んだ彼。
学生の彼はよく寝てよく食べる。
皆に愛されて、将来良い歯医者になる。
素晴らしい。
これは褒めてほしい。
祝うべき。
一泊の東京島。
海況が芳しくない中で、
5本のダイビング。
特筆すべきは、その一本ごとの濃さ。
潜水時間は常に60分・・・、
その潜水時間がすべてを物語っています。
品川から高速フェリーで105分。
東京島は、
行くべきよ。
まさ
2021/8/28-29・田子-井田 水温26℃ 透明度10-15m

おめでとう。
16年前にお店に来てくれた。
ボクは27歳。あなたは・・・歳。
お互いに若かったね。
極度の酔い症のあなたは、
海から上がってくるたびいつも
顔面蒼白で時に吐いたりして、
ボートダイビングした日にゃ、
「なぜそこまでして潜るのか」
ぼくが不思議に思うくらい、
それでもあなたは、
けろりとまた再びお店に現れて、
そしてまた顔面蒼白になって。
当時まだ若かった・・マイさんも、
「ありゃぁ たいしたもんだっ」
ってよく絶賛してたっけ。
100本潜っても蒼白。
200本でも蒼白。
300本くらいからでしょうか?
そして今日1000本を迎えます。
今ではボクが支えられていて、
マイさんが頼りにしていて、
スタッフも、
お客さんも、海では
あなたについていきます。
「オーシャントライブは
あの子にお金を払うべきだ」説、
定説になりつつあります。
いつか払えるその日まで、
もう少しサポートお願いします。
そのためには何でもします。
これからもいつまでも、
元気でいてほしい。
健やかでいてほしい。
あなたが健在であれば、
何の問題もない。
そう思ってる人が沢山います。
代表して、
ありがとう。
おめでとう。


2021年。
シンゴさんとマイさんが始めたこのお店は、
そこから・・・20年以上が経ちました。
本当に多くの方に支えられて、
20年もの間、お店を続けることができています。
ことし、1000本を迎えた方達が3名います。
我ながら、ちょっと歴史を感じます。
振り返りもせずに、ずっとハイエースに乗って、
海と自由が丘の往復をしてきました。
忙しく20年もの間、
同じことを続けていられることに
改めて、感謝いたします。
今年1000本を迎えられた方々には、
画家のはんま先生に依頼させて頂き、
絵画をプレゼントさせて頂きました。
プレゼントも皆様のご協力を仰ぎ、
本職でもメンバーの方々に助けられ、
これからも私たちは何憂うことなく
活き活きと海に通わせて頂きます。
1000本を迎えられた、
みさこさん、

せっちゃん、

レナ、

そして、趣旨に賛同しご協力下さいました
はんま先生。
そしてこの20年
オーシャントライブを支えて頂いた
メンバーの皆様、
現地サービス、民宿、ご飯処の皆様、
各メーカの関係者の皆様、
いつかご貢献できるその日まで、
僕らなりに努力を続けてまいります。
この場をお借りして、
今までのご高配に感謝申し上げます。
みなさまにご多幸あらんことを、
お祈りしております。
まさ
2021/8/27・雲見 水温26℃ 透明度10-12m

洞窟の青色は静寂の色。
すこしずつすこしずつ・・・
青はやがて真黒になる・・・。
ボコボコボコ・・・
吐息の泡の音だけ。
洞窟の中は生き物るつぼ。
みんな身を寄せて、
守り守られ、喰い喰われ。
でこぼこぼこ・・・
あらゆる隙間にギュウギュウ。
この日のスペシャルはこの
暖流の魚、クロホシフエダイ。
これまでの伊豆ではこんなに
群れで見られること無かった。
この光景が、雲見で見られる。
ちょっと新しい。

そして、寒流寄りのお魚も。
今、僕の後ろで、
近所のペーパーダイバーが、
「おぉっシーマンっ」って言ってる。
コブダイって言っても、
「違いますよ人面魚」って言ってる。
らちがあかなそうなので、
ブログを続けます。

ほんでこの日のMVP。
中学生になった
小学生だった少年。
その成長にまず驚いた。
海から上がってくると、
その手には得物が握られていて・・・
これは小学生のころから同じ。
嬉しそうに、
家まで持って帰るんだってね。
帰りの車に乗ってすぐにボクがね、
「あれ、さっきの抜け殻どした?」
と振り向くと、
シャイな彼は、
「あ、あぁ・・・ここです」
って。
彼の足元に綺麗に並べられた
直置きの抜け殻たち・・・。
彼の喜びが伝わってきて、
かわいくってかわいくって、
ボクまで幸せに。
でもね・・・、
大人が同じことをやってたら、
袋か何かに入れなさいと言う。

まさ
2021/8/21・田子 透明度10-12m 水温26-27℃

写真1 カチカチン
どきどきどきどき・・・。
ここまで、
心臓の鼓動が聞こえてきそう。
緊張のあまり・・・
まな板の上のコイ
さながらでしょうか・・・。
にしても、
担当インストラクターが
なんか嫌ですね。
たまたま瞬間そうなっただけ
なんですけど・・・
売れないビジュアル系歌手みたい
で嫌ですね・・・。

写真2 コチーン
コッキーン。
はい。
完全に固まりましたね。(笑)
これからいよいよ、
潜降を開始します。
そしていよいよ、
緊張もピークです。

写真3 ガッチーン
首の青筋、
ひじの突っ張り具合、
おそらく背筋にも力が相当
入っていることでしょう。

写真4
いいんです。
時間かけましょ。
少しずつ。
ゆっくりほぐして。
ほら一本目の終わりにも、
成長が見えます。
あっ、あれっ!?
ス、スノーケルがない!?
大丈夫。
ちゃーんと見つけて回収しました。
写真2に戻ると、左下に
その答えが写ってました。
エントリーの時に外れてたんですね。

マサシたちはベテランさん達と
僕らよりはるか沖合でダイビング。

こんな風に生き物を愛でながら
海の中でワクワクできるのは
いつになるでしょね。
カチカチコッチンが
はるか昔の笑い話になるための、
今日は第一歩だと思えばいいですね。
これからも奮闘記として、
僕はブログを綴り続けます。
まさ
何かと忙しい都会生活!それでもダイビングを通じて海を身近に生活してるスタッフ達の不定期日記。