何かと忙しい都会生活!
それでもダイビングを通じて海を身近に生活してるスタッフ達の不定期日記。
マサシ:
筋肉の貯金はできる
ミカ:
トイレ近い
マイ:
一番エライちび
スズカ:
すぐ寝る。
ユキヤ:
祖父農家 米安定供給
マサ:
脳が硬式野球
2021/2/13・店番

わかる人にはわかる、
「アッキーの新ドライスーツ!」
修理しながら使っていたドライスーツの劣化が進み、
新しいスーツを作ることにしてくれました。
テイスト変えてくるかなー?って思ってましたけど、
今までのと、品番、カラー、一緒!!
胸ロゴだけゴールドになったの気づきます??
あと材質が少し厚みが増して丈夫になってます。
このベテランダイバーを長く見てきた人ならば、
こう言うでしょう。
「おんなじじゃん。」
と。
あっきー、
新しいドライスーツ注文ありがとうございます。
おんなじ配色で、
ぼくらの混乱を未然に防いでくれてあざますっ。
まさ
2021/2/10・店番

偏光のレンズなのに¥7,000円くらいで買える!
しかも軽量だから疲れない。
愛用してた「SUNSKI」のサングラス。
焼け付くパラオの日差しの中を、
激しく波をたたきながら進むボートの上で・・・
知床の流氷が創り出す眩しい白銀の世界で・・・
真っ青な沖縄の海水を激しく浴びながら・・・
あらゆる逆光と戦う毎日の伊豆へのドライブで・・・
惜しげもなく酷使してきた相棒は、
傷だらけになって、フレームも歪み、
とうとう買い替え時が来てしまいました。
同じメーカー、同じ価格、同じスペックのものを、
マサシと選んで買いました。
でもね・・・、
あきらめついたはずのサングラスも
捨てるとなると思い出が邪魔するし・・・
捨てる前にまじまじとそのサングラスを見てると、
フレームの形やっぱり良い♪し・・・。
つい、眼鏡屋に持ち込んでみたら「修理できます」
なんて言われてね。
¥7,700-払って、
新しいレンズに交換&修理してもらいました。(笑)
手前が、
復活しちゃった、
本来安上がりだったはずの、サングラス。
偏光ではなくなっちゃいましたけど、
薄めのチャコールにしたら、
「おおぉっ!」
あしたどっちでいこうか、
念のため両方持ってこうか・・・とか。
あー、
嬉しくてしょうがない。
まさ
2021/1/23-24・田子 透明度15-25m!! 水温16-17℃

僕の日記はいつも長くなってしまう・・・。
ほんとうは1枚の写真が載っていて、そこには
ひとつの文章でその日がシンプルに描かれていて。
ってそんな構想を思い描きながら・・・
3年くらい経っている。

そうかそれならな・・・

断捨離やーっ。
という事で始めてみたいと思います。
以下、田子「沖の浮島根」コレクション。

-30mに”ベニハナダイを探しに行った。
何種類ものハナダイが乱舞し目移りしちゃうこと。
その場所に、燦然と輝くベニハナの雄をみつけた。
雌の姿もあったが残念ながら紹介する前に、
岩の隙間に隠れてしまった。
冒頭のクダゴンベも同じ場所。
宿主のウミウチワも美しく、
接写意欲を強烈に掻き立てられ、
水深30mで許された潜水許容時間を
瞬く間に使い果たしてしまった・・・。

水深20mにまだ小さい「オルトマンワラエビ」。
樹氷のように見えるウミカラマツに隠れていた。
冬らしい光景に見えて、みんなを呼んだんだ。

水深11mに群れるキンギョハナダイのなかに、
目を凝らすと
「カシワハナダイ」が混入していることがある。
おびただしいキンギョの中からカシワを探す作業は、
まさに”ウォーリーを探せ”。
ちなみに・・・僕らの頃はウォーリーなんか無く、


元気いっぱいの大勢のひと達の中から
赤い帽子の「とこちゃん」を探して育った。
夢中でとこちゃんをさがしていた僕は、
のちにこんな、生き物たちをさがす仕事に
就くなんて、まだ知る由もない。

水深15mまで戻ってくると、
「クマドリミノウミウシ」を見つけてもらった。
全長6mmのこのウミウシは、肉眼じゃハナクソ。
ところがどっこい拡大してみると「綺麗な色」が
浮かび上がる。
はぁ。
しゃれてる・・・。
こんなハナクソなら、
ソファーにくっつけても怒られない。

同じく、「ユビウミウシ」。
体長は1㎝。
お洒落を競うように、
触覚の形が他の追随を許さない。
体表の模様は水底に映る波紋の様だ・・・。
はぁ。
うつくしい。
以下、
田子の「白崎」コレクション。

水深20mの奥まった岩の陰に、
「スジアラ」の幼魚がいた。
こげ茶色に鮮やかな水色のドット。
20cmの体は成長すると倍近くになるが、
色の鮮やかさは今が旬。
伊豆では、田子と土肥以外では見た記憶がない。

同じくハタ科の「オオモンハタ」。
こちらは、オレンジのドット柄。
先に紹介した、
ベニハナダイやカシワハナダイもハタ科。
ハタ科の美しさ、色のレパートリーには
まいど「ほぇー」ってなる。

水深6mに広がるエダサンゴの群生。
そこに流れ就いた「アカハラヤッコ」は
本来沖縄地方の生き物。
深場でじっくり遊んだあと、
南方種が身を寄せるこのサンゴエリアで
体内にたまった窒素を抜きながら、
船に上る直前まで楽しませてくれた。

同ポイントの同水深だが、
アカハラヤッコから直線にして20m位離れた
ところで発見された「セリスイロウミウシ」。
「ヒュプセロドーリスクラカトア」という
舌3回噛まなきゃ言えないような英名で
呼ばれていたが、
そこからクラカトアウミウシとなり、
でもやっぱクラカトアウミウシとは別種、
という事になり・・・
「セリスイロウミウシ」という新称が付いた。
らしい。
僕としては、
「ひゅぷせろどーりすばーちぃ」の方が
皆の反応が面白いので好ましい・・・。
せっかくおぼえたし。舌の犠牲いとわないし。

おなじく同ポイント同水深で見つけた「ノアルダガイ」。
こんなウミウシ見たことないっ。
僕も初めての出逢い。
7mmくらいの小さなウミウシだけど、
純白が眩(まぶ)い。
僕の今までの5000本ほどのキャリアで
初見山という事は、おそらくけっこうな
希少種ではあるまいか。
真っ白なのにキレイ。
フォルムが◎。

吾輩はエビ好きである。
何を隠そう。
大抵のウミシダには、エビが共生している。
ウミシダには至極不愉快であろうが、
毎度身体検査をさせてもらう。
と、
!っ。 ???
これは・・・、いつもと違うオーラ。
調べてみると「トゲナシカクレエビ」
ではなかろうか。
だとするとまた一つ、エビがひろがった。
渋い。
ここから以下、
田子の「弁天島」コレクション。

「フタイロサンゴハゼ」。
ハードコーラルに住む南国種。
このサンゴの伊豆進出と共に西伊豆では
ごく普通にみられるようになっている。
頬のブルーのラインが綺麗なんだけどね、
すぐにサンゴの奥の方に隠れる習性で、
こんなふうに写真に収めるのは
相当ムツカシイ。

「フタスジリュウキュウスズメダイ」
完全に沖縄の魚っ。
奥のヤリカタギと共に、
ここがどこだかわかんなくなる系。
にしてもこんな動きの速いのを、
よくこんなにドンピシャで撮るよね!
以下、
田子の「コチョウアラシ」コレクション。

ウミウシ探しで洞窟ポイントに入ると、
まずはクリアクリーナーシュリンプや、
この「ミナミハコフグ」が出迎えてくれた。
当のウミウシも、アカスジミノウミウシ
サクラミノウミウシ、アカエラミノウミウシ、
普通種もちらほらいたが割愛。
ミナミハコフグの半分は愛嬌でできている。

洞窟内にはたくさんのエビ・カニも生息。
中でもこの「ヤイトサラサエビ」が目立つ。
普通種のサラサエビとの見分けるには、
腰の頂点にある黒い斑紋が一番手っ取り早い。
そして・・・

締めは・・・
「ぎゃーっ!!」
なにこれーっ、きもちわるい、こわい、
おぞましーっ!!
でも見ちゃうー。
つんつんしちゃうーっ。
ぎゃーっ。
全長20㎝!
太さ2㎝・・・。
無駄に玉虫色に光ってる。マジ逆効果。
今日も尚、この生物については謎のまま。
ものすごい世紀の大発見だったらどうしよう。
第一発見者として自分の名前つけなきゃ
ならなかったらどうしよう・・・。
これにて、
僕の日記終わります。
シンプルにまとまりませんでしたが・・・。
以下、言い訳コレクション。
① 2日間で7本!!も潜った
② 素晴らしい写真が多すぎる
③ 出会った生物たちの多いこと
④ 出会った生物にすべて思い入れが出来てしまう
⑤ 田子の楽しさの多様性(ダイブポイントの多さ)
⑥ 希少種で綺麗な生物はやっぱり自慢したい
などなど・・・。
そしてなにより、めでたい日。

初日の1本目で900本。
そして、2日目の最後にはすでに906本
900本の記念も、
2日で7本の記録も、
たくさんのいきものに囲まれて。
サプライズケーキも頂いて。
おめでとうっ。
そんなわけで、
ミニマリストへの道のりは怖ろしく遠い・・・。
まさ
2021/1/27・店番

階上に住むコナツが店に遊びに来ている。
そして今日も・・・自ら鏡の裏に入り込み、
出られなくなって「クィーン」と鳴くのだ。
仕事への鋭気はふにゃふにゃに折れて・・・
充満する平和な空気のなかで、コナツを抱き上げる。
ふと、
目じりの下がった自分の顔が鏡に映る。
対照的な気持ち悪さに、自らおどろく。
まさ
2021/1/9-11・田子-IOP-富戸 透明度10-20m 水温17-18度

いつもニコニコ。
ミナミギンポ。
イバラカンザシが作った直径1㎝の筒の中から
顏だけ出して笑ってる。
引っ込まないように、そーっと近づいて、
口元を思いっきりアップで撮ってみよう。
お洒落なブルーのアイラインと優しい口元に、
こちらも笑顔こぼれてしまう。

水深26mのコケムシに、
体長1㎜の緑の点が光ってる。
これはコミドリリュウグウミウシ。
大人になっても2㎝くらい。
なんでこんなに綺麗なんだろう。
紺色の触覚も良く似合ってる。

見つけるのめちゃくちゃ難しい。
やっと見つけても、
一度目を離すとまーたすぐわかんなくなるっ。
甲羅の大きさが1㎝。
ピンク色のソフトコーラル「トゲトサカ」に
紛れ込む綺麗な擬態屋。
何度、自分の目ん玉をポンコツと思ったか。


ハナダイの仲間のフタイロハナゴイは
本当は南の暖かい海で暮らしたかった。
それが、潮流と言う抗いようのない大きな力に
気づけば伊豆半島に流れ着いてしまっていた。
でも、ここ数年伊豆半島の水温暖かい。
これならやっていけるかも・・・。
2月が勝負。
2月の低水温を乗り越えられれば、
無事春を迎えることが出来るね。

成人式の季節に「フリソデエビ」。
すみれ色の紋様が白い反物に良く似合う。
綺麗でかわいいこの2㎝程のエビは、ヒトデを食す。
振袖みたいに見えるハサミでチョキチョキ・・・
ヒトデを切り刻んで食べる。
見た目とのギャップ、大きいね・・・。
この可愛さなら花の蜜とか吸っててほしいね・・・。

浮遊物が雪に見えて、
でもそこにいたのは、
琉球地方を生息域にするハタタテハゼ。
透き通る純白ボディから
熱量を増すように濃くなるオレンジのグラデーション。
ピーンっと伸びた背ビレがピコピコと動く。
そのさまがとてもかわいいハゼの仲間。

同じく南国出身の「アカハチハゼ」
体調10㎝程のペアが動きをシンクロさせて
並走している。
頬をつたうターコイズブルーもさることながら、
うっすらと着色された背ビレと尾ビレの美しさっ。
なにより、いい写真っ!!!

「こいつは珍しいっ。」
記憶にない種だったから、とっさに確信できた。
後にミカに聞いたら、「コクテンカタギですね」と
ドヤ顔で教えてくれた。
その時のドヤ顔も・・・であるが、
このコクテンカタギ、一度は見てほしい。
コクテンカタギの由来は体表の無数の小さな黒点。
でも印象はどちらかと言うと、
白色とレモンイエローの明るいイメージ。

体調5㎝、「シテンヤッコ」の幼魚。
こちらも伊豆では稀種の南国の魚。
成魚になると大きさは20㎝程になり、
その表情には味がある。
平安時代顔。
気になった方は、「シテンヤッコ」で画像検索ね。

オトヒメウミウシ。
縁取る紫を幾重にも変化させていて、
そのデザイン誇るようにヒラヒラたなびかせ移動する。
1.5㎝程の珍しいウミウシ。
よーく見ると濃い紫のドットの周りにも
薄水色のフチドリがあって、ファッションセンス◎

ベニシボリガイが出現するのもこの季節。
水深5m付近で安全停止しながらの、
ベニシボリガイ捜索が始まった。
見つからず諦めかけた時、
その代り・・・というには贅沢すぎる、
この体長4㎝程のミスガイを見つけてくれた。
さて、このミスガイの「目」を見つけて頂きたい。
答えは、IOPの海底-5mの砂地に埋まっているよ。
もちろんこの写真でも確認できますが・・・。

そして最後は「フジナミイロウミウシ」
超希少種を見つけてくれてありがとう!!
夢のケーソンと名付けられた、コンクリートの塊には
びっしりと水中着生生物が覆い、そこに行けば
一度に何種もの珍しいウミウシを見つけることが出来る。
最初、
あまりの小ささに、指差され教えてもらっても
なんの事を言ってるのかさっぱり分からなかった。
体長1㎜。
成体は2㎝。
大きくなって綺麗な模様がもう少し出てくると、
「撮り頃」だろう。
1か月後くらいが狙い目と見ている。
ギラリ。

おそらくこれからどんどん・・・
南方系の生き物で沸いたこれまでの海の中は、
低水温でも逞しく生きられる
生物たちに塗り替えられていくんだろう。
2泊3日。
海底に身を沈め、
その変化をひしひしと肌に感じてきた。
海の中の暦はそろそろ”熱い”冬を迎える。
まさ
何かと忙しい都会生活!それでもダイビングを通じて海を身近に生活してるスタッフ達の不定期日記。