2025/9/20-23・屋久島 透明度15-30m 水温30℃

あ、先どうぞ
え、いやいやどうぞどうぞ
いやぁ、じゃそちらの方先にどうですか?
毎回こんな空気
窒素も溜まってるし
そこそこ空気も使ってるし
「浮上しましょ」のサインが出たとたん
譲り合い精神旺盛になるんですよね・・・
そろそろ浮上かぁ
そんな頃合いになると
ガイドのイタルと少し距離置くでしょぅ
序盤はぴったりくっついて
可愛い生き物紹介してもらってるくせにさぁ
でもそうなんです・・・
ぼくもです
もう残圧計もダイブコンピューターも
見なくていい
浮上なんていったい何の為に??
このまま海に溶けたっていいじゃない?
魅力に溢れてて
そんな気持ちになる危険な海域
そう
ここは「屋久島」の海の中

沢山のお声がけを頂いて
今年は3回の屋久島ツアーを催行できました
その第一団は初来島組が交じり
イタル丸に乗船できる最大値8名での来訪です
港に到着するなり
カメが5匹も顔を出してくれたり
1m越えのロウニンアジが船の真下に現れて
すでに船上のテンションも最大値っ
イタル丸に設置されてる原始的なトイレにも
キャーキャー言いながら(笑)
ボクはというと
どうしてもやりたいことがあった
それがこの写真↑
ひょろ長く、浅黒い肌、切れ長の目
イタルとタローを並べて撮りたい♪
「タローは島の人間じゃないの??」
写真だけ見たらイタルの右腕か兄弟・・・
※ちなみにイタルも横浜出身ね・・・(笑)
出会うべくして出会ったような
そんな気しません?この2人
さー、森と海の4日間が始まるよーっ


窓のカーテン開けるとオールグリーン
深く息を吸い込みながら顔を上げていくと
木々の隙間に青空が広がっていた
準備してきたコーヒーにお湯を注いで
ズズズと森の中で目覚めた幸せの儀式
翌朝は雨だった
大きな葉っぱにバタバタと雨粒が打ち付け
ビー玉くらいの水玉になって地面に落ちる
さぁて
今日はどんな生き物たちに
イタルは会わせてくれるんだろう。
コーヒーをすする






























海はおおむね穏やかで
雨も時折強く降ったけどそれが良い余興
イソギンチャクモドキカクレエビ
ハナヒゲウツボ
ウミウシカクレエビ
パンダダルマハゼ・・・
イタルの指さす先に次々に顔を出す魚達
フィンを突き出すように蹴ると
中層を泳いでいた魚たちが集まってくる
ぼくも真似してみたが全く効果なし・・・
イタルと魚達は知り合いのように見える

そして僕の大好きな
屋久島の夕暮れ迫る海の中
良く澄んだ青色の海だが
西日が差し込むと少し緑がかった色合いになる
一日のラストダイブを象徴するような
物寂しさと達成感の混じりあった色だ

森に帰って宮之浦川を眺め風呂に浸かる
フライング用の缶ビールを忘れない
夕陽に酸素の濃そうな青空が赤く燃える
夜の部はここからだ




宿の夕食を頂いて
すっかりと暗くなった森の中に
煌々と電気がともる私たちの部屋
一棟貸しの大きなお部屋で
眠るにおしい一日が暮れる
毎晩
だらしのない男たちはバタバタ倒れ
2日目の夜、とうとう
リューイチとノゾムが凶弾に倒れた(笑)


1日4本
こんなに潜ったのにまだ足りないくらい
気持ちはそう
だけど夜になると体は正直ね
宵越しの体力は持たねぇぜ・・・

もう帰る日である・・・


お母さんのアカウミガメは毎年ここを登る
その子供たちは一気にここを下って海に出ていく
アカウミガメの最大の繁殖地屋久島の「いなか浜」


島一周道路の西側
西部林道
極細のくねくね道を曲がると
突然ヤクサル達やヤクシカ達がくつろいでいる
サル真似をしたタロウに
ドン引きのヤクサル達
「オレタチニンゲンクウ」
もののけ姫に登場するショウジョウ達のモデルとされる

至近まで寄れて
滝の爆風にマイクロミストが乗ってくる
大川とかいてオオコと読む
パワースポットしても有名で
滝からエネルギーとマイナスイオンを受け取る

塚崎タイドプール
潮が引くとでっかいタイドプールが出現し
取り残された熱帯魚達を水深0mで鑑賞できる
この日は台風のうねりが入り迫力ある波が
雲の形とリンクした

教えてもらったスムージー屋
人生初めてスムージーなるものを頂いたが
甘すぎず、許容できるほのかな酸味が
疲れた体を何度でも蘇らせる
そんな印象を抱いた

みやげもたくさん買った
だけどまだ帰りたくはない
だのに飛行機に乗る・・・
浮上も嫌い。
離陸も嫌だ。
あ、あー屋久島が遠ざかる・・・


!?
鹿児島空港にてもうひとあがき(笑)
鳥そば美味かったーっ

カメと泳いだね
でもカメの隣のノゾムちゃんのが可愛かったね
開かなくなったジップロックに取り乱し
「ちょ、ちょっとどぉしたのっ?」
とジップロックに直接聞いたハラちゃん
ラストナイトのパノラマの夜
さっきまで笑ってたリューイっちゃんは机に突っ伏して
次の瞬間にはまた会話に参加して笑い
いつのまにか日本酒頼んでいて
イタルの奔放と、それに
翻弄されるサキちゃんの愚痴でさえ
小さな船に揺られた10人の4日間の思い出は
またここに戻ってくる理由になるでしょう
オレタチマタココニクル♪
再訪を愉しむためだけに
大嫌いな浮上を許容しただけだからね
まさ
